現在アールでは、コロナウィルス流行に対応し、事業所に通所する利用者さんの送迎を行っています。
・人が集まる場所(駅、バス停など)に行くのが不安。
・感染が心配。公共交通手段に乗ろうかどうしようか迷う。
・かかりつけの病院などから、来院時は感染予防のため公共交通機関は使用しないようにと伝えられている。
・外出自粛が呼びかけられているのに、自分は(アールに通うために)外に出てしまっている。通りがかりの人達の視線が、責められているようで怖い。
これまでバス等で通所できていた利用者さんは、こんな不安、ストレスを抱えながらの通所が続いていました。
不安から通所が困難となってしまった利用者さんもいます。
それらの緩和・対策として、6月1日より、駅~アトリエ間の送迎を実施することとなりました。
待ち合わせ場所の駅で、利用者さんは、緊張した面持ちで車の到着を待っています。
「待っている間、通りかかる人が多いと怖いので、下を向いています。」
という人も。
車に乗り込むとほっとした様子で表情が緩んでいます。
自己選択は自立の第一歩。
コロナ禍に巻き込まれるまでは、公共交通手段を使っての通所は、生活力を育てる、という観点で必要なことでした。
しかし、この環境下では、アトリエでの支援を安全且つスムーズに受けていただくことを最優先に考えています。
現在は経費を賄う背景はないため、ボランティアでの活動となっています。