小田原駅からエスカレーターで地下に降りると、「おめでとう10周年」という文字と一緒に、アールの作品が目に飛び込んできます。
2024年4月、HaRuNe小田原の10周年を祝う1年間の装飾として、アールの作品を選定いただきました。
それから半年。
現在もメインビジュアル、天釣り、壁面装飾、中央の木のオブジェのオーナメントなど、館内全体、至る所に作品があります。
今回の企画を担当なさった(株)JR横浜湘南シティクリエイトの田山陸さんにお話を伺いました。
今回の企画では、小田原市にまつわる方々の作品であり、地下街を明るく彩ってくれるいうところに可能性を感じて、アールの作品を選定しました。
地下街は外光が入らないこともあって、暗いイメージになってしまいがちな場所です。
だからこそ、目と体で空間全体が楽しめるような装飾を目指しました。
選定に当たっては「障害がある方々の作品である」ということは別段意識せず、あくまでも作品を見て、独自で自由な発想、明るさ、カラフルさなどに魅力を感じて選びました。
アールの作品は一つ一つ個性があり、同じものはないのに、全体で見るとまとまりがありますね。
ですから、全体に一つのまとまった世界が生まれたように思います。
このような試みは初めて。「何が描いてあるんだろう」と不思議に感じる作品もあり、最初は驚きの声も聞かれました。
けれど、毎日目にしているうちにだんだん親しみを感じ、半年経った今は、空間に馴染んだね、明るくなってよかった、というのが内外の評価です。
このディスプレイは年度内でおわりなので、外した時にどんなに寂しくなってしまうだろうと、思っています。
((株)JR横浜湘南シティクリエイトの田山陸さん)
小田原市民にとっては、HaRuNeはとても身近な場所です。
小田原の生活とともにある地下街にアールの作品を使っていただけたことを、とても嬉しく思っています。
この展示は2025年3月いっぱいまで続く予定です。
アール・ド・ヴィーヴル
地下街をアートで彩る ハルネ10周年コラボ企画
https://www.townnews.co.jp/0607/2024/04/27/730651.html
(タウンニュース小田原・箱根・湯河原・真鶴版 2024年4月27日掲載)