アール・ド・ヴィーヴルでは、2019年度より、WAM助成(社会福祉振興助成事業)のご協力で、重度の障害がある人たちのためのワークショップを開催しています。
車椅子のまま描けるブラシやローラーを使って、大きな紙に描いたり、立体作品に挑戦したり。「自分でやりたいことを選ぶ」「使いたい色を選ぶ」体験から、感覚が開かれていきます。
田畑なのはさんもその一人。
最初は車椅子の上で描いていたのですが、最近は車椅子をおりて、手を使って直接紙に触れて描いています。
お母さんから、メッセージをいただきました。
娘は出生2日目に脳出血を起こし、13歳の今、車椅子での生活をしています。
おしゃべりが大好きな娘。でも、なかなか自分から何かをやりたいと言うことはなく、あっという間に中学生…。
これまでは親の私が、あれをやってみたら?これをやってみたら?と勧めたことを言われるがままやっていた感じでした。
そんな娘がアールの展覧会を観に行った時、一つの作品を観て
『私もこんな絵を描きたい』と言いました。
その後、月に1回のワークショップに参加させて頂き、
毎回、大きな紙に自由に色を重ねていく、自信に満ちた娘の姿には驚かされています。
娘が自由に絵を描いている時間、私は、他のお母さん方にこれから先の進路などについて相談したり、お話を聞けたり。
親子共々、アールとの出会いはかけがえのないものになりました。
新しい事業所では、身体障害者用のお手洗いができるとのこと。
生活の中での自立は、親としてもいつも気にしていることです。
いつでもお手洗いにいけるという事は有り難いです。
自立をしながら、自分の好きなことに集中できる場。
素敵なその場が出来上がることに、皆さまのご協力をお願いします!
田畑なのは母
障がいがある人たちが、自分らしく生きられるアトリエをつくる
クラウドファンディング | A-port 朝日新聞社
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